EV需要急増、供給がひっ迫・カリフォルニア州、リース価格競争激化で

電気自動車(EV)のリース価格競争を背景にカリフォルニア州南部でEV需要が急騰し、供給不足が心配されている。
ロサンゼルス・タイムズによると、EVのリース価格は現在、最低月199ドルまで値下がりしている。フィアットの「500e」はディーラー入荷前から順番待ちの状況となっており、ホンダ系ディーラーでは、今月1日から月259ドルでのリースが始まった「フィットEV」が既に売り切れている。
加州の消費者は、最近まで高価なEVを敬遠していた。州と連邦合わせて1万ドルの助成制度がなければ、EVは販売価格がガソリン車の2倍もする。このためサンタモニカのホンダ販売店では、3台のフィットEVが3カ月間ほこりをかぶっていたが、ホンダがリース料を約30%値下げしたことで奪い合いが始まった。
同店の販売責任者ジェフ・フレッチャー氏は「半年もの間、EVにはそばに寄る人も関心もなかっただけに信じられない。予約者に車が行き渡るかどうかも確証が持てない」と話している。
自動車メーカーにとってはうれしい悲鳴だが、単純に喜んでもいられない。EVは開発にかかったコストが高いため、1台売れるたびに損失を生む。業界調査エドマンズ・コムのジェレミー・アンウィル副会長は、メーカーには短期的な損失を減らしつつ、生まれたての市場で長期的な慈善を施すという難しい舵取りが必要になると指摘した。
ホンダの場合、フィットEVの2013および14モデル年の生産台数を合計1100台に限定し、限られた市場で小出しに販売しているため、12年7月の発売から今年5月末までの販売台数は176台にとどまっている。
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